las2の日記

のような何か

TPP

TPPの理論的背景は比較優位論。自由貿易をすればそれぞれの国が比較優位分野に集中することとなり,全体として生産量が増えて暮らしが豊かになる。しかし淘汰されゆく比較劣位分野で仕事をしている人は自由貿易に反対するのも道理。また相互依存が強くなることに国家としてのリスクもある。つまり農業でいえば,価格的に比較劣位である農業分野を解放すれば外国産に押されて農家は苦しくなるし食料自給率が低くなることが将来国家間で紛争が発生した際に不利に働くことも考えられる。だから反対する人がいるのも道理。自分が優位な分野だけ自由貿易を行って輸出を増やし劣位分野は自由貿易を行わずに済めば理想だけど,それでは交渉は妥結できない。外国産の安い米が売られれば,たぶんそっちを買う人は多いだろう。主婦ではないが主婦感覚では米とじゃがいもと人参と玉ねぎがあれば食事はどうにかなるんじゃないの。